東海大相模における夏の甲子園の歴代優勝には、時代を象徴する劇的なストーリーが存在します。最初の頂点となった1970年夏、チームを率いたのは後に巨人軍前監督・原辰徳氏の父としても知られる名将・原貢監督でした。厳しい規律と徹底した基本練習で鍛え上げられたチームは、決勝で高松商を10-6で撃破。相模原の地に初めて真紅の大優勝旗をもたらしました。
そこから45年の時を経て訪れたのが、高校野球ファンの記憶に今なお鮮烈に残る2015年夏の甲子園制覇です。この年のチームは、最速150キロを超える左腕の小笠原慎之介(現・中日ドラゴンズ)と、キレ味鋭いスライダーを武器にする右腕・吉田凌の「超高校級2枚看板」を擁していました。打線も豊田寛(現・阪神タイガース)ら強打者がズラリと並び、圧倒的な総合力を誇っていました。
仙台育英との決勝戦では、6-6の同点で迎えた9回表、エースの小笠原自らがライトスタンドへ勝ち越しのソロ本塁打を叩き込むという劇的な展開を演じます。投げては9回を投げ抜いて胴上げ投手となり、見事に45年ぶり2度目となる夏の頂点へと駆け上がりました。