映画会社である東宝株式会社が1984年に創始したこのプロジェクトは、最初から「映画で主演を張れる本格派の女優を見つけ出す」という明確な目的を帯びていた。他社がテレビ番組の企画やレコード会社主導でアイドルを量産していた時代に、映画製作の現場が求める圧倒的な存在感を基準に据えたのである。
発掘された原石を受け入れる東宝芸能のマネジメント手法も極めて特異だ。目先の露出を急がず、レッスンと舞台経験、そして良質な映像作品への起用を通じて段階的に基礎体力を養わせる。芸能界の荒波に揉まれて短期間で消費されることなく、30代、40代を迎えても主役を張り続けられる盤石な基盤は、この徹底した長期育成プログラムによって築き上げられている。