東京の水族館をめぐっては、地理的な混同や将来計画に関する誤報がネット上で散見されます。訪問計画を台無しにしないために、知っておくべき2つの重大な真実を検証します。
「品川」に存在する2つの水族館とイルカショーの真相
最も頻発するトラブルが、「マクセル アクアパーク品川」(品川駅高輪口・港区)と「しながわ水族館」(大森海岸駅・品川区)の取り違えです。名称が酷似しているため、待ち合わせ場所の錯誤やチケットの買い間違いが後を絶ちません。
さらに注目すべきは、しながわ水族館イルカショー移転真相をめぐる動向です。1991年の開館以来、区民に親しまれてきた同館ですが、施設の老朽化に伴い品川区は大規模リニューアル基本計画を推進しています。その中で、イルカやアシカの展示終了と飼育動物の他施設への移譲方針が公表されました。これには世界的な動物福祉基準への配慮や、維持管理にかかる巨額の公費負担を適正化する狙いがあります。「昔ながらの距離感でイルカショーを見られる時代」は確実に終焉へと向かっており、昭和・平成期に親しんだ光景を記憶にとどめておきたいファンが、今まさに駆け込みで現地を訪れています。
葛西臨海水族園の建て替えリニューアルをめぐる経緯
一方、都民の誇る葛西臨海水族園建て替えリニューアル経緯についても、正確な理解が必要です。建築家・谷口吉生氏の設計によるガラスドームが老朽化を迎え、東京都は敷地内に新施設の建設を進めています。計画初期には「既存の豊かな樹木が大量に伐採されるのではないか」という環境懸念がSNS上で炎上し、大きな社会問題へと発展しました。
現在進められている事業計画では、環境配慮と省エネルギー性能の大幅な向上、クロマグロの群泳を支える水処理設備の近代化が盛り込まれています。2028年前後の新館オープンに向けた工事が進む中、現行施設での展示は継続して稼働しています。「700円で世界基準の群泳が見られる」現行ドームの姿を目に焼き付けておくなら、今がまさに最後の好機です。