どぶろっくの名を全国区に押し上げた原点といえば、2013年頃に社会現象となった「もしかしてだけど」です。「もしかしてだけど〜♪」のキャッチーなリフレインとともに繰り広げられる歌詞は、男性なら誰もが一度は抱く自惚れや妄想を、見事な観察眼で切り取っています。
「改札口で引っかかった私を後ろから見つめる女の子」「エレベーターで二人きりになった瞬間に髪をかきあげる仕草」など、日常の些細なシチュエーションをすべて「俺を誘っているんじゃないの?」とポジティブに勘違いしていく歌詞の構造は、心理学的にも秀逸な喜劇の構造を持っています。
ロックンロールのドライヴ感あふれるリズムに乗せることで、単なるスケベな妄想が疾走感あふれるエンタメへと昇華され、当時の音楽配信チャートやカラオケランキングを席巻することとなりました。