インターネットの検索窓にブランド名を入れると「閉店 理由」という関連ワードが表示され、不安を感じるユーザーが後を絶ちません。しかし、パルグループのIR資料や報道各社の出店動向を検証すると、ブランドが衰退しているわけではなく、むしろ出店戦略の大胆な構造転換が行われている実態が浮かび上がります。
従来のディスコートは、主要駅の駅ビルやファッションビルを中心に、売場面積が20〜30坪程度のコンパクトな店舗を多店舗展開していました。しかし、アパレル消費の主軸がECへと移行し、店頭には「WEBでは味わえないリアルな購買体験」が求められる時代へと急速に変化しました。これにより、レディース単科の小型店舗を順次クローズし、メンズやキッズまで包括した70坪〜100坪超の大規模店舗へとリプレイス(移転・統合)する動きが加速したのです。
生活圏内の駅ビル店舗が閉まった利用者から見れば「突然の閉店」に映りますが、これはブランド価値と客単価を最大化するための前向きなスクラップ&ビルドに他なりません。事実、ディスコートはパルグループの中核を担う成長ブランドとして、郊外の大型商業施設やららぽーと、イオンモールへの大型出店を着実に増やしています。