ネット上に投稿された「奇跡の1枚」と呼ばれる写真から瞬く間に全国区のスターとなった橋本環奈。世間が彼女に求めていたのは、誰もが息をのむ正統派の美少女像でした。しかし、そのパブリックイメージを自ら豪快に打ち破ったことこそが、彼女が単なる一発屋で終わらなかった最大の要因です。
彼女の顔芸がここまで世間に刺さる理由は、「圧倒的な美貌」と「限界突破した変顔」の極端すぎる落差(ギャップ)にあります。画面に映る彼女は、少し眉をひそめる程度の生ぬるい演技ではなく、顎を突き出し、目を剥き出し、鼻の穴を広げるレベルまで振り切ります。「あの美少女がここまでやるのか」という驚愕が、視聴者に強烈なカタルシスと好感を与えました。
本人はインタビューなどで変顔について問われた際、「変顔を中途半端にやるのが一番恥ずかしい」「作品が面白くなるなら顔が崩れることへの抵抗は一切ない」と明かしています。役柄を成立させるためなら容姿の保身を一切捨てるという、女優としての凄まじい覚悟が、彼女の顔芸をただのウケ狙いではない本物の表現へと昇華させています。