フルール ドゥ ポーを「最高傑作の香り」として楽しむか、「重苦しいおばさんの匂い」に堕とすかは、付け方の技術(テクニック)に完全に依存します。濃厚なアイリスと持続力のあるムスクを美しくコントロールするための鉄則を整理しました。
1. 「ウエスト」または「ひざ裏・足首」の下半身に纏う
首筋や耳の後ろに直接スプレーするのは避けるのが賢明です。鼻に近すぎる部位に付けると嗅覚疲労を起こしやすく、また周囲に対しても香りが強く立ち上ってしまいます。ウエスト(お腹周り)やひざの裏、足首など、体温によって下から上へとゆっくり香りが立ち上る位置に纏うことで、まろやかで奥ゆかしい香り立ちを体感できます。
2. 「1プッシュ」を厳守する
オードパルファンであるため、量は1プッシュ(多くても2プッシュ)で十分です。広範囲に吹きかけるのではなく、ウエストの左右どちらかに1プッシュするか、空中にワンプッシュ吹きかけてその霧をくぐる「ミストくぐり」の手法をとると、衣服や髪に均一かつふんわりと定着します。
3. 外出の30分〜1時間前にプッシュする
スパイシーで少しツンとするトップノートが落ち着き、最も魅力的な「体温と馴染んだミドル〜ラストノート」になるまでには約30分から1時間を要します。人と会う時間や出社時間の逆算を行い、自宅を出る直前ではなく準備の初期段階で纏うのがプロの嗜みです。