2015年にリリースされたデビュー作『Sore(アルバム)』は、当時のインディー界隈に巨大な地殻変動をもたらした。荒削りな衝動をそのまま真空パックしたかのようなサウンドは、ピッチフォークをはじめとする各国の有力メディアから絶賛を浴びる。痛みを抱えながら前へ進む若者のリアルな葛藤を、彼女たちは一切の妥協なく爆音へと昇華させた。
対して、解散寸前の危機を乗り越えて2019年に発表されたセカンドアルバム『Heaven(アルバム)』は、絶望の淵からの再生を描いた傑作だ。ヘヴィなギターの壁はそのままに、楽曲の根底には確かな光と包容力が宿っていた。怒りを肯定し、傷を癒やすための音楽。この2枚のアルバムによって、彼女たちはオルタナティヴ・ロック(Alternative Rock)の歴史に消えない足跡を刻みつけたのである。