「朝起きたら、腕や足に見覚えのない赤い腫れができていた」。そんな報告が、例年よりも2ヶ月近く早い3月頃から相次いでいる。気象庁のデータが示す通り、2026年は記録的な暖冬となり、春先からの気温上昇も急激だった。この気候変動が、家屋内でひっそりと暮らす害虫たちの活動サイクルを大きく狂わせている。
特に都市部の高気密・高断熱住宅は、冬場でも暖房によって一定の温度が保たれるため、害虫にとって年中快適なパラダイスと化している。その結果、本来であれば夏場にピークを迎えるはずのアリガタバチの活動期が前倒しされ、多くの家庭で「想定外の被害」が発生しているのだ。