今回の巨大プロジェクトの核となるのが、東宝アニメーションが社運を賭けて送り出す劇場版オリジナルアニメだ。興行収入の記録更新が至上命題とされる昨今のシネマコンプレックスにおいて、確固たる演技力と求心力を兼ね備えた座長として白羽の矢が立ったのが彼女だった。
映画関係者の間では、このキャスティングを「極めて攻めた一手」と評価する向きが強い。実績あるベテランと未知の可能性を秘めた新星がせめぎ合う過酷なオーディションを勝ち抜き、満場一致で選ばれたという背景が、その作品の純度の高さを証明している。劇場の音響空間を揺さぶる体験が、スクリーンを通じて届けられる日は近い。