走行中の車内で差し迫った便意と激痛に襲われたとき、パニックに陥るのが最も危険だ。不安が副交感神経の異常興奮を煽り、腸の収縮をさらに加速させてしまう。まず行うべきは、呼吸による自律神経の緊急リセットだ。
息を4秒かけて鼻から吸い、8秒かけて口からゆっくりと細く吐き出す。吐く息を長くすることで副交感神経の急激な暴走を鎮め、過緊張を解く。吊り革や手すりに寄りかかり、腹部に圧迫を加えない姿勢をとることも痛みの緩和につながる。
同時に試したいのが、即効性が期待できる東洋医学のツボ刺激だ。
手の甲側、親指と人差し指の骨が交わる付け根にある「合谷(ごうこく)」は、全身の痛みを和らげ自律神経を整える万能のツボとして知られる。ここを反対側の親指で、やや強めに痛気持ちいい強さで押し揉む。さらに、手首の内側のしわから指3本分ほど肘に向かった位置にある「内関(ないかん)」を刺激すれば、内臓の不快感や吐き気、差し込むような痛みが数分で和らぎやすい。途中下車のタイムロスを防ぐための強力な武器になる。