部屋の印象を最も劇的に変える要素は、天井の中央にあるシーリングライトを消すことから始まる。均一に部屋全体を照らす蛍光灯の光は、立体感を奪い生活感を際立たせてしまうためだ。高級感インテリアコーディネートの要となるのは、「アンビエント(全体)」「タスク(作業)」「アクセント(演出)」を分ける1室多灯のライティングである。
ゴージャスな雰囲気を一気に高めるシャンデリアのおすすめは、クリスタルが過剰に垂れ下がったクラシックタイプではなく、スモークガラスやマットゴールドのアームを採用したモダンデザインだ。光源の位置をあえて低めに設定し、ダイニングテーブルやリビングテーブルの上部に配置することで、ドラマチックな陰影が生まれる。
さらに、テレビボードの背面やカーテンレールの裏、ソファの足元に色温度2700K前後の電球色テープライトを仕込む間接照明テクニックは費用対効果が極めて高い。光を直接目に見せるのではなく、壁やファブリックに反射させてバウンドさせることで、壁面に美しいグラデーションが広がり、夜の空間が上質なラウンジへと変貌を遂げる。