かつて「大衆向けの挿絵画家」として美術全集の表舞台から隠れていた英朋ですが、近年その評価は完全に覆りつつあります。決定的な理由は、圧倒的な基礎画力とモダンな構図感覚の再発見です。人物の骨格や衣服の質感を精緻に描き分けるデッサン力、そして心理描写を極限まで高めた劇的な画面構成は、現代のイラストレーションやアニメーションのクリエイターたちからも絶賛されています。
各地の美術館で開催される近代日本画や挿絵画家の企画展覧会では英朋の原画が出品されるたびに大きな話題を呼び、詳細な解説を収めた画集の出版や復刻も相次いでいます。デジタルアーカイブの進展により、雑誌の奥深くに眠っていた名作群が高精細画像で鑑賞できるようになったことも、2026年現在のブームを力強く後押ししています。