審美歯科治療そのものが悪であるわけではありません。重要なのは、自身の口腔環境と目的に照らし合わせ、適切な適応症を見極めることです。
セラミック治療を選択しても問題ない人
- すでに虫歯や外傷で神経を失っている歯が多い人:天然歯の構造がすでに損なわれている場合、精密なオールセラミッククラウンで補強・美観改善を図ることは極めて合理的です。
- 重度のテトラサイクリン歯(変色歯):ホワイトニングでは改善不可能な薬剤性変色を持つ場合、ラミネートベニアやセラミックは劇的なQOL改善をもたらします。
- 経済的・時間的に生涯のメンテナンスを担保できる人:定期検診や10〜15年ごとの再治療費用を計画的に拠出できる基盤がある場合。
セラミック治療を絶対に避けるべき人
- 健康な天然歯の神経を抜いてまで歯並びを治そうとしている人:軽度から中等度の叢生(乱杭歯)であれば、期間をかけてでもワイヤー矯正やマウスピース矯正を選ぶべきです。
- 一度の治療で「一生モノ」の歯を手に入れたいと考えている人:人工歯に永久不変のものはなく、必ず経年劣化と再治療のリスクが伴います。
- 「芸能人のような真っ白な歯」という曖昧なイメージだけで動いている人:自身の肌色や唇の厚み、骨格と調和しない極端な白色は、日常生活において強い違和感を生む結果となります。