デヴィ夫人のタレント像を決定づけたのは、日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』での活躍です。お笑い芸人・出川哲朗とのコンビ「出川・デヴィ」は世代を超えた人気を博し、若年層からは親しみを込めて「夫人」の愛称で呼ばれるようになりました。
80代の高齢でありながら、バンジージャンプや無人島生活、過酷な海外アクティビティを拒否せず体当たりでこなす姿は、視聴者の心を掴んで離しません。しかし、テレビ関係者の証言を丹念に拾い上げると、単なる「おもしろいおばあちゃん」とは一線を画す、プロフェッショナルとしての徹底した矜持が浮かび上がってきます。
番組制作デスクの一人は次のように語ります。「ロケ現場での夫人は誰よりも早く現場に入り、スタッフ全員に丁寧な挨拶を欠かしません。どれほど過酷なロケであっても、カメラが回っている間は一切弱音を吐かず、『どうすればこの画が面白くなるか』を常に考えていらっしゃる。食事の作法や言葉遣いに対する厳しさも、現場に対する深い敬意の裏返しです」。
ネット掲示板やSNSでは、歯に衣着せぬ毒舌に対して時折批判の声が上がることもあります。しかし、その多くは表面的な切り抜きに対する一時的な反応に過ぎず、長年彼女を見守ってきた視聴者の間では「裏表がない」「強者にも弱者にも同じ態度で接する公平さがある」という肯定的な評価が圧倒的多数を占めています。