なぜ、いま「DESIRE」なのか。その理由は、現代社会が抱える閉塞感と無関係ではない。SNSの普及によって、他人の目を気にしながら「正解」を探し続ける若者たちにとって、この曲が放つ圧倒的な自己肯定感は、一種の清涼剤として機能しているのだ。
特に音楽ストリーミングサービスにおける再生回数の急増は顕著だ。昭和ポップスをリアルタイムで知らない10代や20代が、「この曲の歌詞、今の自分たちのことを歌っているみたいだ」とSNSで発信したことをきっかけに、火がついた。懐かしさではなく、極めて新鮮な「新曲」として受け入れられている。