日常会話で親しまれている「デコルテ」は、フランス語の「décolleté(デコルテ)」に由来しています。フランス語の動詞「décolleter(襟ぐりを深く刳り貫く・開ける)」の過去分詞形であり、本来は「首や肩、胸元を大きく露出させたドレスや衣服の仕立て」そのものを指す服飾用語でした。
18世紀から19世紀のヨーロッパ貴族社会において、イブニングドレスをはじめとする正装では、大きく開いた襟元から覗く白く滑らかな肌が女性の気品や美しさの象徴とされていました。この服飾デザインを表す言葉が、やがて露出する身体の部位そのものを指すようになり、現在の美容領域における「首元から胸元にかけてのエリア」を意味する概念へと発展した背景があります。
国内屈指のプレステージコスメブランドとして名高い「コスメデコルテ(DECORTÉ)」のブランド名の由来も、この言葉に深く根ざしています。フランス語の「cosmétique(化粧)」と「décolleté(首胸の美)」を融合させ、「内面の気品と外面の美しさを際立たせる、オートクチュールのような至高の美を提供する」という創業の思想が込められています。