「デフォルメは線を減らすだけだから簡単」と思われがちですが、実際にはデッサン以上に難易度が高いと感じる描き手も少なくありません。ここで押さえておきたいデフォルメの初心者向けコツは、シルエットの単体確認と線の迷いをなくすことです。
最も陥りやすい失敗は、細部を描き込みすぎて全体のシルエットがボヤけてしまう現象です。イラストを真っ黒に塗りつぶした「影絵(シルエット)」の状態にしたとき、ポーズや髪型だけで誰だか判別できるかを確認する癖をつけましょう。
また、リアルな人体の骨格や立体感を理解しているほど、説得力のある「ウソ」がつけます。写実的なスケッチを描いた上で、それを2段階、3段階と徐々に記号化していくトレーニングを重ねると、デフォルメの勘所が自然と身につきます。