四国屈指の工業都市として名高い新居浜市。かつて別子銅山から始まった産業の息吹は、時代を経て住友グループの強固な企業基盤へと受け継がれてきた。この街で働く技術者やビジネスパーソンの胃袋を満たしてきた外食産業は、単なる「早くて安くてボリューム満点」な食事から、洗練されたクオリティを追求するステージへと進化を遂げている。
現場を歩くと、古き良き昭和の面影を残す大衆食堂の隣に、気鋭の料理人が腕を振るうモダンなダイニングが溶け込んでいるのがわかる。産業都市特有のダイナミズムが、食文化にも独特の緊張感と高い探求心をもたらしているのだ。