2026年現在も、彼のフィールドワークは留まることを知らない。近年特に注目を集めているのが、難解な地名の謎や、草木に埋もれた廃線跡の現地調査だ。市町村合併によって消えゆく旧地名や、古地図にのみ刻まれた幻の小字(こあざ)を緻密に紐解く作業が続けられている。
最新の取材で彼が明かしたのは、地形の微細な変化と人々の生活史がいかに結びついているかという事実だ。一見すると奇妙に思える地名も、現地に足を運び、坂の傾斜や旧河川の痕跡と突き合わせることで明確な合理的理由が浮かび上がる。過去と現在を接続するこの調査は、地域史の復元において重要な役割を果たしている。