国内の在来種だけでも厄介な状況下、いま全国の自治体や生産現場をパニックに陥れているのが、特定外来生物に指定されているクビアカツヤカミキリ最新ニュースです。
中国や朝鮮半島などが原産とされるこの外来甲虫は、体長約2〜4センチで全体が光沢のある黒色、前胸部(首回り)が鮮やかな赤色をしているのが特徴です。サクラ、モモ、ウメ、スモモなどバラ科の樹木に壊滅的な被害を与えます。環境省や地方自治体の公表データによると、2010年代初頭の国内初確認以降、関東・近畿・中部・四国など15以上の都府県へと分布を急速に拡大。2026年現在もその侵攻は止まっていません。
クビアカツヤカミキリの恐るべき点は、在来種を遥かに凌駕する繁殖力と食害スピードです。1匹のメスが産む卵の数は千個を超えることもあり、1本の木に数十匹から数百匹の幼虫が同時に寄生します。被害を受けた桜並木や果樹園の株元には、大量のフラスがまるで山のように堆積します。名所と呼ばれる地域の桜並木が倒木の危険から次々と伐採を余儀なくされ、桃やスモモの産地では廃業に追い込まれる農家が出るなど、生態系と地域経済の双方に計り知れない爪痕を残しています。
各自治体では被害拡大を防ぐため、発見者への報奨金制度や市民通報アプリの導入、樹幹へのネット巻きといった防除支援を強化しています。もし身近な桜や庭のウメに大量のフラスを発見した場合は、個人の敷地内であっても自治体の環境課や農業振興課へ速やかに通報することが強く推奨されます。