『ドラゴンボールZ』の第200話から最終話(第291話)まで使用された後期エンディングテーマ「僕たちは天使だった」。森雪之丞氏による歌詞の意味を紐解くと、単なるアニメのタイアップソングに留まらない、緻密なストーリーテリングと人生哲学が浮かび上がってきます。
楽曲の冒頭で描かれる天使の輪や空を駆けるイメージは、セル編の終盤で自らを犠牲にして地球を救い、頭上に天使の輪を授かってあの世へと旅立った孫悟空の境遇を直接的に連想させます。しかし、ドラゴンボールZの「僕たちは天使だった」の歌詞が真に伝えているのは、一人の戦士の死に対する哀悼だけではありません。
タイトルにある「天使だった」という過去形には、激動の闘争に身を投じる前の純真無垢な心、誰もがかつて胸に抱いていた澄んだ好奇心や無邪気さへのノスタルジーが込められています。悟空たちが戦いを重ねる中で失いそうになる日常の尊さと、過酷な宿命を受け入れながらも前を向く強さ。僕たちは天使だったの歌詞の意味を深く読み解くほど、激闘の裏にある戦士たちの束の間の安らぎと、次世代(悟飯や悟天、トランクス)へ命を繋ぐという魔人ブウ編のメインテーマが見事にシンクロしていることが分かります。