「蓮コラ」という言葉が日本のインターネットカルチャーに定着したのは、2000年代初頭の匿名掲示板群(ふたば☆ちゃんねるや2ちゃんねる)が発端です。当時のネットコミュニティでは、画像編集ソフトを用いてショッキングなコラージュを作成し、他者を驚かせる「ブラクラ(ブラウザクラッシャー)」文化が猛威を振るっていました。
その中でも特に閲覧者にトラウマを植え付けたのが、乾燥したハスの花托(多数の穴が蜂の巣状に空いた部分)を女性の胸や腕、太もも、顔面などの皮膚に違和感なく合成した画像でした。あまりの生々しさに「新種の奇病ではないか」「寄生虫による感染症の写真が流出したのではないか」といった誤情報が瞬く間に拡散され、ネット上には「蓮画像 閲覧注意」の警告タグが飛び交う事態へと発展した経緯があります。
画像自体の元ネタは完全なフィクション・合成物であるにもかかわらず、20年以上の歳月が経過した現在でも語り継がれている理由は、人間が本能的に拒絶せざるを得ない「視覚的毒性」を完璧に突いていたためでした。