日本の住宅事情も、この再評価を決定づけた大きな要因だ。都市部の家賃高騰に伴い、コンパクトな住まいを選択する単身世帯が増加。在宅勤務と出社を組み合わせたハイブリッドワークが定着した今、常設の大型オフィスチェアは場所をとりすぎる。
「必要なときだけ出し、終わったら隙間にしまう」。この当たり前の挙動が、現代の都市生活では最強のソリューションとなる。さらに、相次ぐ自然災害への備えとして、いざという時に屋外へ持ち出せる耐久性と可搬性を評価する声も多い。実用性と危機管理。2つの視点が期せずしてパイプ椅子の優位性を証明することとなった。