ダルビッシュ有投手がなぜ髭を伸ばし続けているのか、その背景には本人がメディアや自身のSNS、YouTubeなどで明かしてきた極めて実用的な理由と、プロアスリートとしての合理的な思考が存在します。
最も大きな実利面の理由は、「髭剃りによる肌荒れのストレスを避けるため」です。毎日のようにカミソリを当てると肌がダメージを受け、デリケートなコンディション維持に悪影響を与えかねません。一流のアスリートとして無駄なストレスを極限まで削ぎ落とす過程で、「そもそも剃らない」というシンプルな選択に行き着いた経緯があります。
さらに見逃せないのが、MLB(メジャーリーグ)におけるメンタルと威圧感の演出です。体躯に勝る並み居る強打者たちと対峙するマウンドにおいて、髭は投手としての威厳や野性味を引き出す重要な要素となります。優等生的なイメージから脱却し、戦う男としての凄みを醸し出すビジュアル戦略としても、髭は大きな役割を果たしています。
また、近年のダルビッシュ投手は「ありのままの自分」を大切にするライフスタイルへとシフトしています。過度に着飾ることなく、自然に伸びる髭をそのまま受け入れる姿勢そのものが、彼の成熟した人生観を象徴しているといえます。