岐阜県揖斐郡池田町の主要地方道沿いに位置する「道の駅池田温泉」が、東海エリアのみならず関西・北陸方面のドライバーからも目的地として選ばれ続けている最大の理由は、温浴施設と道の駅機能の高度な融合にある。多くの道の駅における温浴設備は付帯的な位置づけにとどまることが多いが、同駅は名湯として名を馳せる「池田温泉」に隣接・直結する形で整備されており、主客の逆転とも言える強力な集客磁場を形成している。
現地を訪れてまず目を引くのは、一般的な画一的ビル型駅舎とは一線を画す、和風長屋スタイルの独立テナント群だ。岐阜県産の間伐材などを活用した温もりのある木造建築が連なり、まるで小さな温泉街を散策しているかのような回遊性を生み出している。立ち寄り客を飽きさせないゾーニング設計と、湯上がり直後の購買行動を促す動線管理が緻密に計算されている点が、高い顧客満足度とリピート率を支えている。