1992年12月、出版社スコラから発売された島田陽子さんの写真集『Kir Royal(キル・ロワイヤル)』は、発売直後から書店に長蛇の列を作り、瞬く間に書店の棚から姿を消しました。撮影を手がけたのは、女優やアイドルのポートレートで数々の傑作を残してきた写真家の山岸伸氏です。
当時、宮沢りえさんの写真集『Santa Fe』が火を付けたヘアヌードブームの最中にあって、すでに確固たるキャリアと国際的評価を築いていたトップ女優の参入は前代未聞の出来事でした。単なるスキャンダラスな話題にとどまらず、洗練された構図と島田さんの放つ気品あふれる美貌が相まって、累計発行部数は50万部を超えるメガヒットを記録。ワイドショーや週刊誌は連日この話題で持ち切りとなり、当時の日本経済やメディア文化を象徴する出来事として記憶されています。