彼が最も輝いた場所、それは大阪・千日前のなんばグランド花月(NGK)の舞台だった。幕が上がると同時に巻き起こる大歓声。「男組組長・島木譲二や!」の決め台詞とともに繰り出されるギャグの数々は、お笑い・芸能界の歴史に深く刻まれている。土曜の午後にMBSテレビで放送される新喜劇の中継を楽しみにしていた関西の家庭にとって、彼の存在は日常の象徴でもあった。
時代が変わり、令和の現代ではNetflixをはじめとするデジタルプラットフォームで往年の吉本新喜劇アーカイブ作品が全世界に向けて配信されている。かつて劇場を揺らした島木のコメディは、国境や世代を超えて新たなファンを獲得し続けており、彼が遺した爆笑の遺産は色あせるどころか輝きを増している。