道頓堀観覧車に乗車した利用者が口を揃えて語るのが、「一般的な遊園地の観覧車とは全く別物の恐怖感」です。SNSやレビューサイトでは「想像の3倍怖い」「足がすくんで景色どころではなかった」という評判が後を絶ちません。この恐怖感の根源は、施設が持つ独自の建築構造に起因しています。
えびすタワーは、商業ビルの壁面に沿って垂直にレールが敷かれた世界初の長円形(楕円形)観覧車です。通常の観覧車が円を描いて滑らかに上昇・下降するのに対し、本機はビル壁面を垂直にリフトアップされ、最上部で水平移動し、再び垂直に降下するという極めて機械的な軌道を描きます。
特筆すべきは、乗車直後に発生する「180度水平旋回」のギミックです。乗り場ではビル内側を向いて座っていた座席が、動き出した瞬間にカチリとロックを外され、道頓堀川と空に向かって一気に外側へと反転します。この瞬間に視界が一変し、足元に広がる繁華街の雑踏と川面が剥き出しになる演出が、乗客の三半規管と視覚を強烈に刺激します。
さらに、ゴンドラは4人掛けの横一列シートで、前面が大型ガラスで覆われているため遮蔽物がほとんどありません。最高到達点は地上約77.2メートル。道頓堀のランドマークであるグリコの看板や戎橋(ひっかけ橋)を完全に眼下に見下ろす高さに達した際、ビルから空中にせり出したような独特の浮遊感が生まれるのです。「ガタガタとレールの継ぎ目を通る重低音と振動がスリルに拍車をかける」という現場の生の声も多く、静穏な大型観覧車とは一線を画すアトラクション性が際立っています。
また、先進的な試みとして導入された「VRゴンドラ」の口コミも注目に値します。専用ヘッドマウントディスプレイを装着して搭乗すると、リアルな観覧車の揺れと連動しながら、晴天時の昼景や360度CGで再現された大阪上空のパノラマ映像が視覚に投影されます。「浮遊感が倍増して脳がバグる」「未来感があるが、生身のリアル夜景の方が感動的」といった賛否両論のリアルな意見が寄せられており、どちらを選択するかは好みが分かれるポイントです。