道頓堀川は水深が浅い場所でも約2メートルから3メートル前後あり、川底にはヘドロや障害物が堆積している箇所も存在します。一見穏やかな水面に見えても、夜間は視界が悪く、水温の低さや衣服が水を吸うことによる重量増加で、泳ぎに自信がある人物であっても自力で這い上がることは極めて困難です。
過去には、スポーツの祝勝騒ぎなどで戎橋から飛び込んだ若者が川底で頭部を強打して死亡・重傷を負う事故が度々発生してきました。さらに、2026年には泥酔した男性が路上トラブルの末に川へ突き落とされて命を落とす凶悪事件も起きており、現場一帯には警察や自治体による警戒カメラや飛び込み防止のフェンスが設置されてきた経緯があります。
道頓堀の遊歩道はバーや飲食店が密集するエリアに直結しているため、深夜から早朝にかけて泥酔者が川沿いに腰掛けたり、ふらついて転落したりする危険性が常に潜んでいます。今回の事案においても、そうした現場特有のリスク構造が引き金になった可能性が指摘されています。