BBCやCNNといった国際ニュースの原稿を分析すると、「become」の出現頻度は日常会話よりもはるかに高い。これには明快なジャーナリズム的理由がある。
報道において重要視されるのは、事実の客観性と客観的な状態の確定だ。「The situation has become critical.(状況は危機的となった)」という表現は、単なる一時的な揺らぎではなく、不可逆的で重大な局面を迎えたことを視聴者に強く印象づける。ビジネスの契約交渉やIR発表でも同様だ。企業の成長や市場の構造変化を語る際、「become」が持つフォーマルで説得力のある響きが、発表内容全体の信頼性を底上げする効果を果たしている。