ビジネスの現場では、「当社」「弊社」のほかに「自社(じしゃ)」や「小社(しょうしゃ)」という表現も登場します。それぞれの立ち位置を混同しないよう、自社と弊社の違いおよび小社と弊社の違いを把握しておくことが肝要です。
「自社」は敬語ではなく、客観的な事実として「自分の所属する会社」を指す中立的な普通名詞です。「自社の強みを分析する」「他社と自社を比較する」といったように、概念や客観分析を語る文脈で使われます。取引先との対話で「自社としては〜」と発言すると、ややフランクあるいは不躾な印象を与える恐れがあるため注意が必要です。
また、「小社」は「弊社」と同様に社外へ向けた謙譲表現ですが、文字通り「小さな会社」「規模の控えめな会社」というニュアンスを帯びます。主に出版社や中小規模の事業者が、謙遜を込めた手紙や改まった文書で用いるケースが見られますが、現代の一般的なビジネスコミュニケーションでは「弊社」に統一しても何ら問題ありません。