転機であり、最大の試練となったのが2026年8月10日に発生した旦過市場一帯の大規模火災でした。同年4月に続く2度目の大火となったこの火災は、市場に隣接する小倉昭和館をも容赦なく飲み込みました。
建物は全焼し、創業から積み重ねてきた83年の歴史、映写機、歴代の映画監督や俳優たちが壁一面に書き残していった数百枚に及ぶ直筆サインや貴重な資料の数々が灰燼に帰しました。鎮火後の焼け跡に立ち尽くす関係者の姿は全国ニュースでも大きく報じられ、誰もが「北九州の映画文化の象徴が失われてしまった」と深い喪失感に包まれました。