日本六古窯の一つとして800年以上の歴史を誇る丹波焼(立杭焼)。カフェのカウンターに並ぶ器の数々は、素朴でありながら力強い土の表情を見せ、手にしっくりと馴染む。器ひとつで珈琲の口当たりが変わるという発見も、この地を訪れる醍醐味だ。
深煎りの自家焙煎豆をネルドリップで一滴ずつ丁寧に抽出する。立ち上る芳醇なアロマが古民家の高い天井へと吸い込まれていく。炎と灰が織りなす「灰被り」の景色が美しいカップに注がれた一杯は、静かな中庭の緑を眺めながら味わうことで、何物にも代えがたい豊かなリフレッシュの瞬間をもたらしてくれる。