この手口の原点は、2010年代半ばの中国にある。フィンテック(FinTech)の急速な普及に伴い、オンライン貸付プラットフォーム「借貸宝(Jiedaibao)」などで女子大学生を中心に横行したヌードローン(裸条)が原型だ。身分証を胸元にかざした裸の写真を担保に金を借りさせ、返済が滞れば即座にネット上に公開するという手口は、国際的な非難を浴びて現地で厳罰化された。
しかし、その悪意に満ちたスキームは国境を越え、日本国内のSNSへと密かに移植された。X(旧Twitter)やInstagram、メッセージアプリの匿名掲示板において、「#お金貸します」「#即日融資」「#ブラックOK」といったハッシュタグで展開される闇金融・個人間融資の現場で、現在も猛威を振るっている。銀行口座を作れない、あるいは正規の消費者金融で借り入れができない若年層や女性が、巧妙な心理誘導によって標的にされている。