独立行政法人日本スポーツ振興センターが維持・管理を行う国立代々木競技場第一体育館は、建築家・丹下健三が生み出した近代建築の最高峰だ。吊り屋根構造によって内部に柱が1本も存在しない大空間を実現しており、これがコンサート会場として無類の視界の良さを提供する。
この無柱空間という特性は、ライブエンターテインメント産業全体の演出プランにも大きな恩恵をもたらしている。天井からの大型照明吊り下げはもちろん、アリーナ床面を自由自在に走り抜ける移動車両のダイナミックな配置が可能となり、どの座席からでも演者のパフォーマンスを遮るものなく目撃できるのだ。