2018年12月31日、第69回NHK紅白歌合戦の生中継で日本中の視線を集めたのが、大塚国際美術館の地下3階に位置するシスティーナ・ホールです。バチカンのシスティーナ礼拝堂にあるミケランジェロの天井画および正面壁画「最後の審判」を、原寸大で完全に再現した立体展示空間であり、放送当時は床一面に数百本ものキャンドルが並べられ、幻想的な祈りの空間が生み出されました。
現在、ホール内では中継時のような本物の火を用いたキャンドル演出は行われていませんが、一歩足を踏み入れた瞬間に広がる天井高約16メートルの大空間と、緻密に再現されたフレスコ画の圧倒的な迫力は健在です。礼拝堂の厳粛な空気感と、柔らかな照明に照らされた空間構成は、テレビ越しに見たあの光景そのものの感動を呼び起こします。
館内ではホールの中央に立ち、中継カメラのアングルや米津氏が立っていた位置を確かめながら空間を味わうファンの姿が日常的に見られます。空間全体に響く厳かな音響の反響も含め、映像だけでは決して味わえない「五感で浸る聖地体験」が2026年の今も変わらず提供されています。