クラスのヒーロー的存在である大野けんいちに対する彼女の恋心は、まさに純愛そのものだ。周囲の視線や空気を一切気にせず、自分の「好き」という感情を素直に、時には劇的なまでに表現する姿勢は、どこかシュールでありながらも観る者の胸を打つ。少女漫画的な世界観を一人で背負い込み、大野くんとのロマンチックなシチュエーションを妄想する姿は、作品における最高のアクセントとなっている。
まる子たち周囲の呆れ顔と、本人の情熱的な瞳のコントラスト。その落差が生まれる瞬間にこそ、彼女のキャラクターとしての真骨頂がある。恋に恋する少女の滑稽さと純粋さが同居する絶妙な匙加減が、彼女を唯一無二の存在に仕立て上げているのだ。