大葉健二氏の身体を悲劇が襲ったのは、2018年5月のことでした。当時63歳だった大葉氏は、自宅で突如として意識を失い倒れ、救急搬送されました。診断結果は急性期の脳梗塞。脳の血管が詰まり、脳細胞への血流が途絶える極めて危険な状態でした。
搬送直後は一時的に意識不明の重体となり、まさに生死の境をさまよう緊迫した事態に陥りました。医師団による懸命な開頭手術と集中治療室(ICU)での治療により、奇跡的に一命を取り留めたものの、脳梗塞のダメージは大きく、右半身の麻痺や言語障害などの重い後遺症が残ることとなりました。
アクション俳優として生涯にわたり肉体を極限まで鍛え上げてきた大葉氏にとって、自らの意思通りに手足を動かせない、言葉をスムーズに発することができないという現実は、筆舌に尽くしがたい過酷な試練でした。しかし、特撮ヒーローとして多くの子どもたちに勇気を与え続けてきた男は、絶望の淵に沈むことはありませんでした。