SNSや大手質問サイト(知恵袋・5ちゃんねる等)には、毎年「志願理由書が全く書けずに締め切り直前でパニックになっている」「学校の先生と予備校の講師で言うことが正反対で混乱する」といった受験生の悲痛な叫びが溢れています。
実際に推薦入試を経験した受験生からは、次のような現場のリアルな声が寄せられています。
「高校の担任からは『もっと熱意を込めろ、感情を揺さぶれ』と言われ、予備校の先生からは『客観的根拠のない熱意はポエムだ、すべて数値化しろ』と全否定された。結局、自分が何を書きたいのか見失ってしまった」(私立文系志望・現役合格者の告白)
「オープンキャンパスに行っておらず、パンフレットとホームページだけで書いたら、面接で『キャンパスに来たことある?うちの施設、君がやりたい実験には手狭だけど知ってる?』と突っ込まれて絶句した」(国公立理系志望・不合格者の手記)
教育社会学の視点から見ると、近年の大学入試改革は、従来のペーパーテストによる「メリトクラシー(業績主義)」から、本人の資質や背景、主体性を多面的に問う方向へとシフトしています。しかし、この変化は受験生に対して「自分は何者で、社会で何をなすべきか」という強固なアイデンティティの早期確立を要求する過酷な側面を持っています。高校生が社会経験もないままに完璧な将来設計を語ろうとするからこそ、無理が生じ、ネット上の安易なテンプレに頼ってしまうのです。
【プロの結論】合格を勝ち取る人・準備不足で自滅する人の判断基準
入試選考の現場において、最終的に合格を勝ち取る人物と、準備不足のまま脱落する人物の境界線は明確です。
【選考を突破できる受験生の条件】 自分の過去の「違和感」や「失敗」を深く言語化できている人物です。探究学習や日々の生活で感じた「なぜこの問題は解決されないのか」「なぜ教科書の記述と現実は違うのか」という個人的な問いを出発点にしている志願書は、どれほど不器用な文章であっても面接官の胸を打ちます。面接官はその「知的な誠実さ(アセンティシティ)」を高く評価します。
【慎重な見直しが必要な受験生の条件】 「ウケの良いキーワード」を散りばめているだけの人物です。「SDGs」「多様性」「DX」「地方創生」といった流行語を並べ立て、自身の等身大の体験と接続できていない志願書は、面接のわずか数分間でメッキが剥がれます。「なぜその言葉を選んだのか」を突っ込まれた際、自分の言葉で3分間語り続けられないキーワードは、直ちに書類から削除すべきです。