トレーニングの世界において最も成長を阻害する心理的要因は「エゴリフト(見栄のために扱いきれない高重量を挙げる行為)」です。インクラインダンベルプレスは、大胸筋上部にピンポイントで強烈な刺激を送り込める極めて優秀な種目ですが、全員が無条件に高重量で行うべき種目ではありません。
【インクラインダンベルプレスが劇的に向いている人】
- Tシャツの上からでも分かる鎖骨下の厚み・立体感を作りたい人
- バーベルベンチプレスを行うと手首や肩に違和感・詰まり感が生じる人
- 左右の大胸筋のサイズや筋力に明らかな左右差がある人
【フォームの修正または代替種目を検討すべき人】
- 肩関節周囲炎(五十肩や腱板損傷)の既往歴があり、腕を上げた状態での外転・外旋動作で痛みが走る人(→インクラインスミスマシンやペックフライなどの軌道固定種目を優先)
- 胸椎の伸展(胸を張る柔軟性)が極端に硬く、どうしても背中が丸まってしまう人(→フォームローラーによる胸椎可動域の改善からスタート)
- コントロールを失ってダンベルを床に放り投げてしまう重量設定をしている人