台風による計画運休や大幅な遅延が決定した際、JRの営業規則における「異常時運用」が適用される。運休対象となった列車の指定席券や乗車券は、手数料なしで全額払い戻し(無手数料払い戻し)が可能であり、運行再開後の他の列車への振替対応も円滑に行われる。スマートEXやJR各社の予約Webサービスを利用している場合、スマートフォンから数タップで手数料無しの変更処理を完結できるシステムが完全に整備された。
ただし、注意しなければならないのは「他社線への振替輸送」の限界だ。新幹線が全線ストップするほどの台風下では、並行する在来線や高速バス、航空便も同様に欠航・運休している確率が極めて高い。そのため、振替票をもらって別の交通機関に飛び乗るという旧来の回避策は現実味を帯びない。無償キャンセルが可能なうちに旅程そのものを延期するか、運休発表の数時間前に移動を完了させる「前倒し移動」こそが最も無駄のない防衛策と言える。