千秋楽の表彰式を彩る副賞の数々は、まさに圧巻のスペクタクルだ。自治体や友好国、協賛企業から贈られる現物支給のリストは、一般的な想像力を軽々と凌駕する。
目録として読み上げられる品々は枚挙にいとまがない。福島県賞として贈られる県産米1トンや特大の福島牛、福井県からの梅干し1トン、さらには大分県からの干し椎茸や巨大なマドレーヌなど、食糧だけでも部屋の力士全員が数カ月かけて平らげる規格外の量が並ぶ。海外勢からの寄贈も国際色豊かだ。アラブ首長国連邦(UAE)友好杯では特製トロフィーと大量のガソリン1年分が贈られ、チェコ共和国からは美麗なボヘミアン・クリスタル製カップとチェコビール1年分が届く。フランスやメキシコなど、各国の特産品や高級酒が惜しみなく贈呈される光景は千秋楽の名物詩だ。
これら豪華副賞の市場価格、さらには提供される高級車や燃料、加工食品などを合算すると、副賞の換算価値だけで軽微に見積もっても数千万円規模に達する。本賞金の1000万円と合わせれば、1回の優勝で動く実質的な総額は4000万円から5000万円超に跳ね上がる計算だ。