多くの40代・50代が直面する最大の壁が、ボリュームの減少と白髪の増加だ。しかし、これらを隠そうとして髪を伸ばしたり、真っ黒に染め上げたりするのは逆効果になりかねない。現代のヘアデザインでは、薄毛は「トップを短く切り込んでサイドを締める」ことで視線を上に誘導し、頭頂部の薄さを視覚的にカバーするのが定石だ。
白髪に関しても、無理に隠すのではなくシルバーアッシュやハイライトを織り交ぜてぼかす手法が浸透している。セット術も至ってシンプルだ。朝のスタイリングでは、まず根元を濡らして温風ドライヤーでトップを立ち上げる。その後、油分の多すぎないマットワックスや上質なバームを小豆大ほど手に伸ばし、後頭部からトップ、最後に前髪へと馴染ませる。わずか3分程度のこの工程だけで、一日中崩れない清潔な立体感が手に入る。