駅の改札口を人が通過するのは、時間にすればほんの1秒にも満たない。だが、その一瞬のうちに高度な判定が行われている。大人が小児運賃で通過しようとした際、最初に異変を周囲に告げるのが自動改札機に設置された表示ランプと音だ。
SuicaやPASMOをはじめとする小児用ICカードをタッチすると、改札機からは通常の「ピピッ」という音とは異なる、高めの2連音(小児用サイン音)が響く。同時に、機体の上部や側面に備え付けられた表示ランプが、小児利用を示す独自のカラー(黄色や黄緑色)に点灯する。改札横のブースに立つ駅員は、この音と光の変化を日々監視しているのだ。大人の背丈を持つ人物が小児用のランプを光らせて通過すれば、その不自然さは瞬時に際立つ。