出社前の30分。大門駅の出口から地上へ上がると、オフィスへ向かう人々が足早に行き交う。この時間帯、店内には慣れた手つきでモバイルオーダーの品を受け取る人々や、レジ前で一息つく姿が目立つ。手際よくドリンクを仕上げるバリスタたちの軽快なコールと、グラインダーが豆を挽く音。そのリズム自体が、芝大門という街の朝を始動させるBGMのようだ。
短時間で確実にお気に入りの一杯を手に入れるため、常連客の多くは出社前にサッと立ち寄る。朝の澄んだ空気の中で味わうドリップコーヒーは、慌ただしい一日のスタートに確かなスイッチを入れてくれる。