超常現象特番を語る上で欠かせないのが、たま出版の元編集長・韮澤潤一郎との丁々発止のやりとりだ。「ロシアの宇宙基地にUFOが飛来した」「火星人の頭蓋骨が見つかった」と主張する韮澤に対し、大槻が「デタラメを言うな!」と一喝するシーンはお決まりの名物だった。
激しい罵り合いの裏で、二人の間には奇妙な信頼関係とリスペクトが存在していたという証言もある。番組スタッフによれば、収録前の控室では互いに挨拶を交わし、番組の成立を支え合う「共犯関係」のようなプロ意識すら漂っていた。両極端なキャラクターが全力でぶつかり合うことでしか生まれない熱量が、当時のスタジオには充満していたのだ。
韮澤という強力なカウンターパートがいたからこそ、大槻の科学的論理の切れ味はより際立ち、視聴者に「疑うことの重要性」を強く印象づけることができたのである。