激闘の末に手繰り寄せたワールドシリーズのトロフィー。グラウンド上で金色の紙吹雪が舞い散るなか、真っ先に分かち合われたのは家族との抱擁だった。怪我の痛みに耐え、プレッシャーと対峙し続けた長いシーズンの終着点で、彼を迎えたのは他でもない家族の変わらぬ温もりだ。
極限の勝負の世界から一歩自宅のリビングに戻れば、そこには野球のスコアなど気に留めないデコピンの無邪気な出迎えと、夫人の穏やかな会話がある。オンとオフの完璧な調和こそが、シーズンを通して規格外のパフォーマンスを維持し続けるための絶対的なエネルギー源になっていることは想像に難くない。