名門ロサンゼルス・ドジャースの青いユニフォームを身にまとい、打席に立つ大谷翔平の威圧感は年々凄みを増している。相手バッテリーがどれほど綿密なシフトを敷き、内角低めを厳しく突こうとも、その設計図を狂わせるスイングスピードがすべてを無力化する。
特筆すべきは、追い込まれてからのアプローチの柔軟さだ。ノーストライクからの強烈なフルスイングだけでなく、2ストライク後にはバットコントロールを微調整しながらセンターから逆方向へ長打を放つ。グラウンドのどこへでも放り込める広角打法が、投手に精神的な逃げ場を与えない。打撃フォームの無駄を徹底的に削ぎ落とした現在のシルエットは、スラッガーとしての完成形と言っても過言ではない。