日本を代表するナショナルクライアントがこぞって巨額資金を投じる背景には、単なるイメージ向上を超えた明確な経済的勝算がある。象徴的な例が、伊藤園(お〜いお茶)の展開だ。同社は「お〜いお茶 グローバル契約プロジェクト」を立ち上げ、世界各国主要都市の屋外広告やデジタルメディアで大谷を大々的に起用。緑茶カルチャーを全世界へ浸透させる先陣として彼を位置づけている。
コーセー(コスメデコルテ)の事例も広告界に鮮烈なインパクトを残した。主力美容液のプロモーションに大谷を起用した直後、全国の百貨店カウンターに普段訪れない男性客やインバウンド観光客が殺到。性別や国境の垣根を軽々と越えて消費行動を喚起する力は、他の追随を許さない。日系企業にとって、大谷との提携はグローバル市場へ打って出るための最短距離のパスポートとなっている。